私はもう嫌になって家を飛び出してしまった。

上条のばーーか。


最初から分かってたじゃん。

期待はずれだって。


それなのにー。。。


どうして涙が出るの?

『梨花!!!』

『上条。。。?』


幻。。。?



『梨花!!』

『本物ー?』

『馬鹿!何で逃げんだよ!』

『あんたがいけないんじゃない!!
女の子と手繋いで。
遊び相手だったんでしょ?私は』

『違う!あれはー。。。////』

何 顔真っ赤にしてんのー。。。?

『クラスのみんなに手伝ってもらったんだよ。サプライズとしてー。。。』

『な、何でそんなことー。。。』

『梨花に。。。
興味持ってもらいたかったからー。。。』

『え?』

『梨花に振り向いて欲しかったから!』

何よー。。。

不安にさせて。


決心ぶち壊して。。。


『馬鹿!!!』

ギュッ

私は涙を押さえきれなくなって
上条に抱きついて大声で泣いてしまった。

こんなのー。。。全然強くない。


ポンッ

『俺、梨花と出会った日。。。
梨花の立ち向かう強い瞳に惚れて
好きになった。俺と付き合ってほしい。』

恋なんてめんどくさい。

不安になるし

訳わかんなくなるし


でもそれ以上に

沢山の優しさとドキドキを知った。


『梨花ー!!』

『お、お母さん!?』

『ごめんなさいね。
梨花を苦しめていたとも知らずにー。。。
お母さんは、梨花に甘くしなければ強くなれると思った。でもー。。。違ったのね。
全て強くなる必要なんてないもの』

優しいお母さんの笑顔ー。。。


『恋愛には強くなってよ?』

『上条ー。。。』

そーだね。

『なるよ!世界一強い娘に!』


いつかアンタが私を惚れなおすくらいの
最強の強い娘になるから!



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