ケータイ小説 野いちご

それでも出会えてよかったと思えるんだ

第1章
さっちゃん

『次、いつ会える?』





『会議に来る時だから、1ヶ月後?』





『1ヶ月だなんて、あたるとは毎日でも会いたいよ。俺、我慢出来るかな』





『なら、もう一回する?』





『あたる…おいで』





青山幸、"あおやま ゆき"とは、半年くらいの付き合いになる



ゆき=さっちゃんは、私をあたると呼ぶ



私は、この男みたいな名前が嫌で、物心ついた時から、友達や彼氏には"なお"と呼ばせていた



でも、さっちゃんには、"あたる"と呼ばれている

あたるだと、男に間違われるから、アドレスに登録しやすいから…




さっちゃんは、私より8才年上の34才



さっちゃんは、同じ会社の人



5ヶ月前までは、同じ部署の上司だった



今は、営業所の支店長になって、直属の上司ではなくなった




だから、さっちゃんに会えるのは、月一回の本社での会議がある時

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