ケータイ小説 野いちご

それでも出会えてよかったと思えるんだ

第2章


亘は、ぶっきらぼうだけど、優しい



はるの優しさとは、また違って、芯のあるぶれない優しさ


はるは、都合のいい優しさも持ち備えてるから、優しさが軽いというか


天秤で量ったら、亘のほうが、重いだろうな



でも、ぶっきらぼうだから、周りはその優しさに気づけてないとこあるけど、亘を好きになる子は、本当に本当に亘を、亘しか好きになれないくらい、亘を見てる



でも、亘はそんな一途な思いを抱えてる子とは付き合わなかった


簡単にやらせてくれそうな、女をとっかえひっかえしてたかんじ


高校の頃、
"あんた女に本気になれないから、実は男好き?"
って聞いたことがある



すると亘は、


『そう思わせとくのは手だな。その噂流しといて。俺、本気とかわかんないから』

と、笑いながら言った



女に本気になれないなら、男に興味もったら?って、言ったら

『同じ構造の体は好物じゃない』

って答えた



結局ただのエロだった


2つ年上の先輩とつきあって、会えばやりまくってるって、女側から、噂がもれても、亘はつきあってはないけどって、相手がはまったら、簡単に切り捨てた



こいつは、人を真剣に好きになれないんだ

その頃先輩と付き合って、この人しかいないくらい夢中になってる私には、亘の行動が理解できなくて、亘なんて生き物は、好きになる対象じゃないと思い、友達として見るようになった



優しい人が好きな私は、亘に会った時、ひかれそうになる思いに早くからブレーキをかけ、除外してしまった


でも、ぶれない優しさのそばにいるのが、心地よかったから、友達として、その優しさを手にいれた

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