自分がどうしたいか考えながら、仕事にも打ち込んだ



ある日、会社の電話にでると、さっちゃんからだった




『電話繋がらないから…。この前は、悪かった。それでも、諦められないから、もう一度話がしたい。俺と歩んで欲しい』

と言われた





私は、会社だったこともあり、また連絡しますとだけ言った



冷静だった彼が段々大胆で周りが見えない行動をとるようになったことに、不安が募った

それだけ、私に本気でぶつかってくれているのかもしれないけど、自分も周りが見えないくらい盲目な愛を注いでいる時は、凄く嬉しいと思うことでも、自分の状況を分析出来る現実の世界に生きている時は、不安のほうが勝ってしまうこともある



タイミング…

タイミングは凄く大切だ


お互いの想い合うタイミングが合えば、この上なく幸せな事でも、タイミングが違うとただのお荷物が増えたような重い気持ちになることもある


あの時、彼がこんな気持ちでぶつかってくれてたら、迷いなく掴んだかもしれない


でも、今は嫁にばれたから、自棄になり私に向かってるだけなのかとも思えるくらい、冷静に判断が出来る自分がいる


嫌いにはなれない人だけど、私は彼でなきゃ駄目なんだろうか?

それが今の私にはわからない


はるが去り、寂しいけれど、はるにも言われた、『俺でなくてもいいだろう、お前は』と言う言葉が甦る



こういう形を迎えているということは、そうだったんだなと段々思えるようにもなってきた


ゆっくりだけど、思いは前進しているような感じがする