結局、怜央はあたしにゲームをさせてくれなかった。


悔しいから、スマホに変えた時に自分もゲームをダウンロードして、すぐに怜央の得点を抜いてやろうと考える。


どんなゲームだって、あたしは怜央より得意だもん。


画面が大きくても小さくても、コントローラーがタップに変わっても、勝てる自信がある。


あたしは怜央を玄関まで見送って、それからすぐにリビングのドアを開いた。


カレンダー通りにお休みのあるお父さんが、ソファに座って早めの晩酌をしている。


これは丁度いいタイミングかも!