翌日も雨は降らず、相変わらず水不足続きの初夏だった。


あたしは目ざまし時計の音で目を覚まし、それを止めてからベッドに寝転んだまま伸びをした。


普段からゲームのし過ぎのせいで、体がバキバキと音をならす。


高校2年生の体だとは思えなくて、思わず自分でも笑ってしまった。


そして、ベッド脇に置いてるミニテーブルに手をのばし、「あ……」と、昨日の出来事を思い出した。


いつもテーブルに携帯電話を置いて充電しておくから、つい手を伸ばしてしまった。


でも、昨日は充電もせずにカバンへ入れてしまったのだった。