お風呂から出ると、あたしは牛乳を一気飲みした。


温まった体に冷たい牛乳が心地よく入って行く。


キッチンではお母さんが明日のお弁当の下ごしらえをしてくれていた。


リビングではお父さんのいびきが聞こえてきている。


酔っぱらって、そのままソファで寝てしまったようだ。


「じゃぁ、あたしも寝るね」


「髪、ちゃんと乾かして寝なさいよ?」


「わかってる。じゃぁ、おやすみお母さん」


そう言って、あたしは階段をのぼっていった。