『どうしたらいーんだろ。。。』

昨日からずーっと悩んでることがある。

『璃瑠らしくないじゃん?どうしたの?』

『桃桜香ぁぁー』

『相澤の事?』

『ううん。。。そうじゃないけど。好きな人が
いるのに他の男の子にドキドキするっていけ
ないのかなぁ。。。?』

『それは。。。いーことなんじゃない?』

『いーこと?』

『うん。ドキドキって言うのは心臓が音を立てる事。つまり相手を魅力的に感じてるって事だよ。それが恋なんてわからないよ?』

『桃桜香ぁぁーありがとー!』

『元気だしなよ?』

『うん!!』

バシッ

『おはよー☆』

『笹原!!おはよーございますー』

そう、私が桃桜香に相談していた相手は他でもなくコイツ。

『笹原、おはよう!』

あれ?桃桜香って笹原のこと笹原って呼ぶんだ。たいていの子は輝夜って呼ぶのに。まぁ 私も笹原だけど。

『見たか?朝のシンデレラの事件。』

『シンデレラって。。。詩織里。。。!?』

『あれ、知らねーの?結城とのこと。』

『結城と!?』

え。。。詩織里と結城。。。?

『こないだ みんなが衣装買いに行った日。。。
あの二人モデル事務所にスカウトされてこの
雑誌に写ってんだよ。』

『二人美男美女だし、当たり前じゃないの
。。。?』

『見ろよ ここ』

そう言って真剣な目をしている笹原の指の先には。。。

〝美男美女!中学生カップル!
仲良く手を繋いで歩く♡〟


何これ。。。?

カップルって。手を繋いで歩くって。

『嘘。。。』

ガララッ

教室の扉が勢い良く開いた。


『璃瑠っっ!!!』

詩織里。。。!

詩織里は笹原を押しのけて
私の机に手をついた。

『これ、誤解なの。相澤が転んだ時相澤が手を引いてくれて。。。だから!』

『うん?分かってるってば☆詩織里は結城に
興味ないもんね?』


そう、大丈夫だ。



こんな事で落ち込んじゃダメだ。
ヤキモチなんて焼いちゃダメだ。


ガンッ


『さ、笹原!?』

笹原がイキナリ手で机を叩いて立ち上がった。

うるさい朝の教室がシーンとなる。


『アイツ。。。殺す。』

ゾクッ

笹原はそう言ってすごい速さで走っていった。

すごく怖かった。

いつもの可愛さなんて欠片もないくらい。。。

1体どうしたの?何があったの?