「マネージャー、そろそろ俺もよろしくー」 すぐそばで、先輩が"チェンジ"と手で合図する。 気づけば、もう30分も佑真へのトスバッティングをやり続けていた。 「あっ、はいっ!」 これは主にマネの仕事。 みんな交代でやってるのに、佑真ばっかり贔屓するわけにはいかない。 じゃあ…と腰をあげようとしたら、 「コイツ俺のなんで、ムリっす」 佑真は平然と先輩に向かって言った。 ドクン…と大きく胸が波打った。