幼い頃から泣いてばかりで

人見知りも激しくて


いつも俺の名前を呼ぶ
マルを見ては思っていた。


ああ守ってやらなきゃ、と。


使命感に駆られていた。




『修ちゃんが好きだよ』


驚きはしたけれど
薄々気づいてはいた。


例え表情に出なかったとしても
きっと気づいていたと思う。


自分のことはよく分からないくせにマルのことは分かってしまう。