「ねぇ、里桜。かっこいい人見つけたんでしょ」

「え……なんで?」

「だって…里桜、顔がニヤけてる
んだもんー」

「そんなことないよー
愛こそ見つけたんじゃないのー?!」

「バレたぁ~?(笑)実はね、2年の篠崎龍先輩って言う人なんだけど……もーめっちゃイケメンなの~!一目惚れー」

「……」

「里桜?」

「そうなんだ、頑張ってね」

「うん!!で、里桜は誰が好きなの?」

「…今は特にいないかな……」

「そうなんだ……。。。まぁ、見つけたらすぐに教えてね!」

「うん」



この高校に入る前に同じ塾に通ってた 如月愛

今では一番仲の良い友達

だけど好きな人が同じだなんて考えてもなかった

こんな私でも龍先輩と付き合えたりするのかなぁ……


─放課後─

「宜しくお願いします」

私はサッカー部のマネージャーになる。だって龍先輩がいるんだもん

「宜しくね里桜ちゃん」

「はい。」

2年生のマネージャーの飯島美那先輩

「彼氏できた?(笑)」

「///なんですか先輩!できませんよ!………」

「ゴメンゴメン笑ウチね、龍と付き合ってるの。ほら、あのピンクのユニフォームの」

「………………あ、」

「かっこいいでしょ?龍。今日で付き合って半年なの。ウチの龍はとらないで★なんてね」

「……はい。(笑)」

笑ったつもりだったけど顔がひきつった

こんなことあり得るのか

龍先輩が美那先輩と付き合ってるだなんて

それに半年も…

私はもう龍先輩を諦めるしか選択肢はないのだろうかー…