「うわ……広いね」



二人でこれから住む部屋は、あたしの家のリビングより広かった。


その真ん中の壁際に、まるでホテルのようにベッドが2個並んでいる。



「ふわー!! やわらかッ!」


荷物をその場において、ベッドにダイブ。


疲れているので、目を閉じるとそのまま寝てしまいそうだった。



「そんなに楽しい?」


クスクスと可愛く聞いてくるルームメイト。



『ルームメイト』という存在が……嫌に心を躍らせる。


弟たちが嫌いなわけではないけれど……やっぱり同年代の女の子と二人暮らしというのは憧れるものだ。