生への渇望と失望。
怨念とも言える、言葉の羅列…
どす黒い何かが、自分の心に流れ込んでくるのを感じた。
必死で諭す人は、徐々に浸食されて、言葉が少なくなっていく…
危ない。
これは本当に危険だ。
バーチャルで死を弄ぶ私は、このサイトの議論に明らかに足を掴まれる。
私は本気で死にたかった訳ではない…
ただ見えない不安の逃げ場に、自殺という事を考えていたに過ぎないんだ。
自殺志願者の文字が脳裏に焼き付き、鈍い頭痛と吐き気がしてくる…
息が苦しくなってきて、掲示板からエスケイプした。
「ハァハァハァ…
このサイトには、自殺志願者の思念が余りにも強く渦巻いている。
精神的に衰弱している状態だと、本当に連れて行かれる…」
私は黒い画面を見つめながら、もう二度とアクセスしない事を誓った。
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