部屋中の灯を点け夜を明かす。


何も出来ないが、眠れない…

最悪の結果だけが脳裏を過ぎり、時々日曜日の自分の姿を想像して手が震える。



いったいなぜ、私はこんな事に巻き込まれなければならなかったのか…

どうすれば、こから抜け出せるのか…


明確な答えはまだない。



少しずつ近付く雨の匂いに、生物の本能とでもいうべき恐怖心が全身から吹き出す。


ミコ…

あなたは誰?
いったい何の為に私達を襲わなければならないの…



明るい部屋の片隅で、膝を抱えてうずくまったまま考えていると、外で新聞がポストに入れられた音がした…


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