午後1時半。
早すぎると分かっていても、時計台についてしまった。
今日は底冷えする寒さで、私の頭を冷やすには十分だ。
─なんであんなにむきになっちゃったんだろう?
どんなことを言ったって、結城さんと玲音が付き合ってるのは事実なのに。
でも…
《あんたなんかに、玲音は渡さない!
たとえ玲音が今私を見てなくても、また見てもらえるように努力する。
もう彼女だろうがクラスメートだろうが関係ないよ。
私はあなたの千倍、玲音のことが好きだから!!》
この自分の言葉は、私の本音。そして決意なんだと思う。
自分の心の奥底でも、このままじゃいけないって分かってるから。