来夜「ここに晴海が?」

「そうだけどなにか?」

来夜「いや…。俺何回かここ来たんだけど…いませんって」

そりゃーそーだろーな
「行くよ」

来夜「ん、あぁ」


ハル…



私たちはエレベーターで最上階に行った

「ナースセンター行くから待ってて」

来夜「あぁ」

来夜はなんだかそわそわしてる


ま、そうだろうね
暴走族があんまり病院来ないし
青髪だからすごく目立ってる

「すみません。北沢晴海の関係者です」

ナース「カードをお見せ下さい」

私はカードを見せた
カードってのは簡単にいうとハルの部屋に入れる許可証みたいなもの

これを持ってない人には部屋どころかここにハルがいるってことすらも知らされない

ナース「ありがとうございました。こちらが鍵になります。」

「どうも」


私は来夜のところへ行った

「おまたせ、鍵もらってきた。行こ」

来夜「あぁ。つか、鍵?」

「細かいこと気にする男ね」

来夜「悪ぃ」


まだ来夜には教えられない


909号室

一番奥の部屋

ネームプレートにはなにも書かれていない


「入るよ」


ガチャ