その後も、



「こっちじゃない?」


「あっ!そっか!」


などなど・・・、



たくさんしゃべることができた。



授業が終わり、



お弁当の時間になった。



「ねぇ、りょぉすけぇ~、おべんとういっしょにたべよぉよぉ~。」



「えー!あたしと一緒だよ!ねっ!」



「あたしだよー!」



「あたし!」



「今日はあたしと約束してたんだからぁ!」



「ごめん。俺、今日は、」



ガシッ



「彼女と食べるから。」



「へっ?」



そう、彼がつかんだ腕は、



私の腕でした。



彼は、ニコッと笑うと、



私の腕をひぱっていった。




「ちょっ・・・、待って!」



「あっ!ごめん・・・。」



「いやっ、別にいいんだけれども、」



「なに?」



「なんであたしなの?」



「なんでって・・・、なんでだろう(笑)」


理由無いのかよ!



ちょっと期待しちゃったじゃん!



「でも、理由とするなら、」



「今日、一日、汐莉といたかったから・・・、かな?」



「え・・・?」



「それでいいかな?」



「うっうん!」