【汐莉Side】


ガヤガヤガヤ



はぁー。


もううるさいなぁ。



だから学校って嫌い。


早く家に帰りたい。


ドンっ



「あっ、わりぃ、いるの見えなかった。てか影薄っ!(笑)」



「ちょっとぉ~、それ言っちゃかわいそぉじゃぁ~ん!」



「アハハハハハハハハハ(笑)」



はい。この通り。いじめられてます。



私って、影薄いし、ウザいんだってさ。




内心、学校で影が濃くたって何もいいことなんてないからこうしてるわけで、




決していじめられたいからこうしてるわけではありません!




影薄いからなんだ―――――――――――――――――――――――――――――――!




どいつもこいつもばかばっかり!←



私一応期末テスト学年2位なんですけど!?



児童代表挨拶とか、いろいろしてるんですけど!?



内気なのは元からで、



決してなりたくてなったわけじゃないんですけど!?




味方なんていらないけど、




ほんといらないけど!




誰か助けて―――――――――――――――――――!←



ハァー、



こんな学校生活を送っている私にとって、



素直になれる場所は、あそこしかありませんでした。



もう、学校なんてやだなぁ。



そう思ったのは、もう、ずっと前から。



いじめられ始めたのは、


私が、始業式の児童代表挨拶で、


思いっきり噛んだことが始まりでした。