「おはよう~!」

「あ~、おはよう!

制服似合ってるね~」



朝の教室の風景は、周りの人には新鮮な光景だった.


私にとっては普通.



この高校は初等部から高等部まで同じみたい.


だからほとんどの人はこの高校の受験をせずに、エスカレーターで行けたらしい.



まぁ当然私は別の所から来たため、入試を受けなければならなかった.


私の場合入試のレベルはそこまで高くなかったと思う.



エスカレーターで行けた者が多いということは、大方小学生の時から同じ時間を共有してきた人たちなんだろう.


私はその中に入り込もうとは思わない.


ただひたすら卒業を待つのみ.



そう思っている.