渡り廊下にいくと、友達と歩いてる王子様の姿が目に入った。


「……あっ、あの!」

「……ん?横山菜々瀬ちゃんじゃん?!」
王子様じゃない、隣の男の子がそう言う。

「あ、はい…。そうですけど。」


「うわ〜、噂通りだね!可愛い!」

この人なに言ってるの…?
可愛いって…人間違い?

って、今はそんな話どうでもいいの!

私は王子様の方へと目を向けた。


「あ、あの、小泉証くん!き、今日、一緒に帰ってくださいっ…!」


目を見開く王子様と、その友達。