私は今、自分の机に『好きだ』の達筆な文字を書いた人を見つけている。


探し出してどうするの?

と言われれば、困っちゃうけど……


それが告白なら……まあ好みのタイプなら考えたいしぃ~?

ただのイタズラなら『お前ふざけんな』と言いながら牛乳を頭から流してやりたい。



自分が過去にやった事だからか……ただ、何も無いように消されるのは可哀想な気がしたのも事実だ。




しかしながら、書いた人間の候補すら見つからない状態だった今、


隣の……あまり話したこと無いイケメン王子が一つ爆弾を落とした。




それは手がかりか…ただの気まぐれか…

ここに来て善人キャラの登場で、悩める子羊を良い方に導こうとしているのか…………マンガの読みすぎですねー。




『意外と単純なところに答えはあるんじゃない?』


と言葉を言い放った唐沢君。






その言葉が・声が・目が、

ふざけている様には見えなくて。


と言うか、

今まで会話をしていなかった人間にこの言葉を突然言い放つ理由は一つ。







私はゴクリと唾を呑みこんでから口を開いた。





「唐沢君は何を知っているの?」