《梨々華SIDE》

ここは?

目を開くと見覚えのある白い天井。

横には疲れて眠ってしまっている、悠くんの姿。

私の体には相変わらず機械がたくさん、つけられている。



きっと、私の命はそう長くない。

悠くんがアメリカに行って最新の医学を学んでる間に私は、死んでしまう気がする。

悠斗「梨々。目が覚めたか?」

私の口には管がつけられているので、少し、縦に頷いた。

悠斗「心配した。2日も寝たままだったから。」

そんなに、寝てたんだ。

私の寿命もそろそろかな。

コンコン

ガラガラ

勇大「梨々華ちゃん。診察させてね。」

勇大先生のいつもの診察が始まった。


勇大「うーん。梨々華ちゃん。現実受け止めるのは、難しいかもしれない。だけど、医者は患者さんに伝えるのも仕事なんだ。梨々華ちゃんの命はもって、五年。悠斗がアメリカに最新の医学を学びに行く一年間はもつがそれ以上になると危ない。」

五年……。

そんなことを考えてる最中、勇大先生は管をはずしてくれていた。