28日、日曜日。



仕事が休めなかった響を、響の職場近くの駅で待っていた。



「ふぅ」



暑いなぁ……



ジリジリと焼けるような暑さの中、駅前広場のベンチに私は座っていた。



響、五時に仕事終わるって言ってたのに。



只今、6時30分。



まだかなぁ。



携帯を見てみても着信もメールもない。



まだ仕事なのかな。



メールしてみようかとしたその時。



「響先輩っ!」



女の子の声がした。



響先輩、って……



そっちに視線を向けるとやっぱりいた響。