──ピロリン。
ん?メール?
聞き慣れた着信音が聞こえて、ポケットから携帯を取り出して確認する。
すると、画面に表示されていたのは今お別れしたばかりの久渡先輩の名前で。
急いで開けば、“莉子ちゃん大好き”という一文が目に飛び込んできた。
「先輩……」
告白したあの日から、時々メールで送ってくれる“好き”という言葉。
そのメールを見るたび胸が締めつけられて、堪らない気持ちになる。
先輩のことが好き。
だから、私も返すんだ。
好きって気持ちを。
先輩にも喜んでもらいたいから。
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