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 あれから2週間が過ぎた。

 父が開いた財閥グループ会談で三田井グループの権力制圧が明るみなり、多くの財閥グループからバッシングや融資制裁を受け、三田井は彼の会社に統合制圧を解除した。

 また幾つか鈴木グループ会社を統合し、名を三田井に変えてきたがそれもまた新たに鈴木、三田井の2社の名がはいった物へ変えた。

 少なからず鈴木グループが無くなる危機から抜け出せたのだが、彼はマンションに帰ってくる事はなかった。

 勝手な事をするなと言われていたのに、父に援助を求めに行ってしまったのだから完全に彼に嫌われてしまう事だろう。

 ……でも、それでいい……。

 彼を守れたのなら……それでいい。

 初めから終わりがある出会いだったのだから――。