「龍牙、仕事は3時からだ。お昼を食べがてら、少し休憩してきなさい」



次の日の土曜日、警察署にいた俺に、親父がそう言って一万円札を渡した。


……いやいや、昼飯食うのに一万は使わねぇだろ。


そう思いながらも、一万円札を受け取って財布にしまった。



休憩っていっても、愁季がいないんじゃ、何もすることがない。



時計を見ると11時半。


とりあえず、昼飯を食うか。


俺は警察署を出て街にでた。