そんなこんなで一緒に遊ぶことになった私たち。
「二人はどこ行きたい?」
愁季くんが笑顔で私たちに聞いた。
どこに行きたい……か。
さっきまで小物を買いに行きたかったけど、今はもうどうでもよくなっちゃったしなぁ。
隣の南波を見ると、南波も悩んでいるようで。
「特にない?じゃあ、ゲーセン行かない?俺ら丁度行くとこだったからさ」
ゲームセンター?
龍牙くんがゲームセンターで遊んでるイメージないなぁ……。
なんかちょっと、意外かも。
なんて思っていると、愁季くんが私の心を読んだかのように言った。
「まぁ、遊ぶのは俺だけで、龍牙は見てるだけなんだけどねー」
やっぱり、そうなんだ。