「運命だって!」
受験を無事に終えた、高校になる前の春休み。
私は親友の瀬田 南波(せた みなみ)と一緒に遊んでいた。
お昼を食べるためにレストランに入った私たちは、今はご飯を食べ終えて食後休み中。
「そんなの、カッコよかったからそう思っただけじゃないの?」
わたしの言葉に、南波が半ば呆れたように言う。
「違うもん!こう、なんていうのかな……胸がキューって締め付けられて、もう大好きだって思ったの!」
「あ、そう……」
南波はまたもや呆れたように言うと、メロンソーダを飲んだ。
嘘じゃないのになぁ……。
なぜこんな話をしているかというと……。
それは3日前のことになる。