夕食の片付けを終え、部屋の隣にあるシャワーを浴びた。



たった一人の寝室で、ため息をついた。





私の寝室には、白と茶色の大きなベッドが二つと、その脇にはお揃いのサイドテーブルがあった。



ベッドから少し離れた壁際には、部屋の壁と同系色の淡いクリーム色のソファ。



大きな四角い窓の隣には、小さな丸い窓がある。



カーテンを開け、夜空を見ると、どちらの窓からも月が見えた。




大きな丸い月が、私をじっと見つめていた。




遠い昔から私達人間の見苦しい恋愛を見守ってきた月。



笑われてもいい。


哀れな女だと、軽蔑されてもいい。



ただ、この想いは、どうしても消えることがないんだと確信していた。