「うん、じゃぁバイバイ。」








「おぅ、またな。」







私は名残惜しいが病室から出ていく。







もしかして・・・いきなり泣いて、透に愛想つかれたとかないよね?






不安と焦りを抱きながら、それでも自分に透は優しいから大丈夫って言い聞かせて家に帰り始める。







本当は、もっと病院にいたい。






透のそばにいたい。






苦しい時も・・・悲しい時も・・・・透の光になりたいから。






でも、まだまだ子供の私にはそんなことができない。高校生でも、親に育ててもらっている。





わがままばかりは言えない。