――ピピピピピピピピピピピピピピピ……

朝になったことを知らせる、規則正しい音。

そこまで音量は出ていないはずなのに、すごく高い音に静かな部屋のせいか、頭に響くくらいうるさい。


んー、もう朝…?


耳障りな目覚まし時計を黙らせるため、私はいつも通り手を伸ばす。


……。
あれ?


しかし、どれだけ手を動かしても目覚まし時計に触れることはなかった。


仕方なく重い瞼をあけ、体を起こした。


………………。


瑞希「ココドコ?」


寝起きの私の目に映っているものは全て見覚えないものばかり。


――ピピピピピピピピピピッ


ひとまず目覚まし時計を止めよう。
考えるのはそれから。


未だ鳴り続けている目覚まし時計を止め、ベッドからでた。


あーーー、転校して今寮生活中だった。


慣れていないベッドだからか眠い。
寝た気がしない。


それよりも朝ご飯どうしようかな。
昨日、何も食べなかったんだよな。
でもお腹空いてないから、抜きでいいや。