地味な私がバイクで学校に来たわけではないため、バイクが学校にあるわけなく。

誰かのバイクに乗せてもらわなければならない。


“倉庫まで歩く”と言いたいところだけど、今まで龍王と桜蝶は関わりがなく、倉庫の場所を知らない。


場所だけでも調べとけば良かった…。
なんて、今後悔しても遅いけどね。


話し合った結果、私は総長に乗せてもらう事になった。


なんでよりによって湊なわけ?
敵の総長のバイクに乗るなんて…すっごい乗りづらいんだけど。


湊「乗れ。」


ゆっくり頷き後ろに乗ると、バイクは走り出した。




そして、私は白い大きな倉庫の前に立っている。

龍王の倉庫なのだろうか。

しかし、今日会ったばかりの女を連れてくるはずがない。


瑞希「ここはどこ?」


昴「ここは僕たち、龍王の倉庫だよ!」