「もうすぐ終わる?」

「うん、あと30分くらいしたら
片付ける・・・」


「じゃ、俺
時間潰してくる。
ケーキ、そこに置いてて?」


「うん」


そう言うと

人混みの中へと消えて行った。



「今の彼氏・・?」


あ・・・マサトの存在を
忘れてしまっていた。


っていうか、

いつまでここにいるんだ?


「彼氏っていうか・・・・
まぁ・・・・」


名前すら知らないけど・・・


「何か、俺と全然違うタイプだね」


そりゃ・・・

茶髪の美形という人自体

私の人生で初めて
関わりがあるわけだし・・・

そもそも、

そんな面食いではない私にとって

あの男の顔は

面食いそのものなわけで

マサトの言いたい事はよく分かる。



「そう・・・かな・・」


「長いの?」


「あー・・・まぁ・・・」


昨夜会ったばっかだけど・・・