寒さも和らぎ暖かい日差しが
入ってくるようになった





3月、もうすぐ卒業式




普通授業が少なくなり
卒業式の練習に力が入る



[李美!スカート短いぞ]


[うるせーな!いいだろこんくらい!]




先生に注意される毎日だった




[卒業したくないねー]


[うんうん、みんなと離れたくない!]




そんな声が聞こえてくる




私はその気持ちがわからなかった
卒業したくてしたくて
たまらなかった




キャラを演じる毎日
同じことを何度も繰り返す
作り笑いが絶えなくて
信じれる友達もいない




なにもかもに疲れていた