「真衣、今まで支えてくれてありがとう
真衣が居なかったら俺、どうなってたか
わからない…。真衣のお蔭で今生きてる」

「…うんっ」

那由太さんが手術室へ行く前、
最後の会話をしていた。

「わたしも、ありがとう…」
行きる希望をくれてありがとう。
幸せを沢山沢山ありがとう。
生きててくれてありがとう。

わたしの気持ちが伝わらなくたっていい。
那由太さんと一生結ばれなくたっていい。

そう思える程に那由太さんを想っていた。

ひたむきに、ただひたすらに
わたしというひとりの生涯をかけて
全身全霊で、恋をしていた。

_______心から、愛しています。



「なぁ、真衣。」