* * * ───────… 「………こ! …………結子っ!」 「…っわ!?」 「ったく、やっと気づいた。何回呼んでも返事しないし……ほら、雪降ってるし、風邪引くぞ。てかなんで外にいるんだよ…」 ………私の名前を呼んだのは、だいすきな大翔くんだった。 「…ご、ごめんっ! 練習お疲れさま」 「あぁ」 大翔くんは私の手を引っ張って立たせると、そのまま手を繋いで駅に向かって歩き始めた。