それから、また俺は普通の毎日を送っていた。
侑美からのメールも来る。
それに返したり、返さなかったり。


一つ、違うと言えば佐緒里ちゃんと信司がヨリを戻したって事ぐらいだろうか。

だけど、それが一番嬉しかったりする。

結局、佐緒里ちゃんはこの街を出てしまうし。
少し離れた場所にいるのは間違いないけど。

……もう、大丈夫だろう。
二人ならば。



その日は休日と言う事もあり、いつもより忙しい。
俺もずっと接客して、お店を回していた。

やっと休憩に入れたのは夕方四時ほど。


コーヒーを口にしてから、俺は昼食を取ろうと財布と携帯を持つと。
携帯が光っているのが目に入った。


侑美ちゃんか…？


そう思いながら携帯を見る。
相手は――――…朱美ちゃんだった。


【哲さん、暇ー？】



「…………」


それに思わず、口許が緩む。
暇ーって。
つか、いつだか書いておかないとわかんないし。