気付けば、いつの間にか寝てしまっていて。
明るくなってから俺は目覚めた。


ああ、洋服皺になってる…。
起き上がり、自分の身につけている衣服を見て少し肩を落とす。


大好きなJUNの洋服達は、深く皺が刻まれていた。

クリーニング…出そうかな。
俺は洋服を脱ぎながら、そう思った。


ベッドの上に衣類を置くと、浴室へと向かう。
シャワーで体を流して、ふと鏡を見る。


顔色はよくない。
無理矢理笑顔を作るが、それもぎこちなく映った。


誰だろう。
時が何もかもを流してくれるだなんて言ったのは。


色褪せないこの想いは…。
どうしたらいいのだろう。


ダメだな、今日は折角の休みだって言うのに。
俺は頬をパンパンと一度叩き、浴室から出た。


…拓暇してるかな。
風呂から上がり、一通り準備をした俺は拓に電話をかける。
すぐに出る拓。

「あいよー」

「あー、拓。今日暇?」

「まった、哲ちゃんいつも急だわ」


そうやって、ははっと笑う拓に酷く安心した。
何も変わらない拓に。