桜が散り、段々暖かくなったある日。 高校の同窓会に参加した。 指定された居酒屋に着くと、 「あれ?佐々木くん?」 誰かに呼ばれ、後ろを見ると見たことのある顔だった。 「笹木……?」 「ピンポーン‼︎佐々木くん、雰囲気変わったね?」 「そうか?」 髪をブラウンに染めて、少しパーマを当てただけ。 俺より笹木の方が…… 「あたしは仕方ないじゃん。美容師なんだから。」