次の日、準備があるためいつもより早目に家を出た。


昨日までなら、この道歩いているとき憂鬱に感じていたけれど、今日は違う。



正門を通って、校舎の中に入り靴を脱いでいると私の前に誰か立った。


見上げて、顔を見ると思わず笑みがこぼれた。




「おはよう、桃香。」



「おはよう、彩‼︎」



「何ニヤニヤしているのよ〜」



「えぇ〜、別に〜」




上靴に履き替えて、彩と廊下を歩いた。



他のクラスの子たちが、私たちを見てビックリしていた。



ずっと、1人で行動していたからね……