海斗が学校まで来た日から、一週間が経った。



相変わらず海斗はうざいけれど、それなりに楽しく過ごしていた。



でも、ひとつだけ変わったことがあった……。




「佐々木くん、先生が呼んでいたよ。」



「あぁ……」




……佐々木くんの態度が変わったこと。



いつもなら、さんきゅって言って笑ってくれた。


でも、今は笑うどころかさんきゅすら言わない……



夜にメールしても素っ気なくて、電話しても何かと理由をつけてすぐに切られる。




「私何か変なこと言ったかな……?」



「何が変なことなの?」




彩が私のところに来た。




「ううん、独り言。」



「そう……」




多分、ううん絶対佐々木くんのこと気づいているはずなのに何も言ってこない。



私から話すのを待ってくれていると思う。



ごめんね、彩……