アナリバと別れた後、白音は休むことなく支度をした。
そう、明日のため…………









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「姫様、お綺麗です。」


目の前に立つ白音よりも少し背の低いメイド姿の少女は、
頬を赤らめて白音を見る。
白銀の髪に真っ黒な瞳、カシベルと似たような顔つき。


彼女もカシベルと同じ、代々白薔薇一族の警護をしてきたもの。



「ありがとう、雪子。王には粗相のないようにしなければね。」


そういう白音の格好はいつもとは違い、美しいピンク色のドレスを着ている
とても華やかである。