学園長に連れられて、
ここへやってきた。


ーー保健室

「ガラガラ〜緒方せんせい、失礼します。」

「「失礼します。」」

保健室の白い引き戸を開け、
中にいる保健室の先生に言った。


保健室の先生の名は、緒方〈おがた〉
という、綺麗な女の先生だ。

年齢は、30代後半らしいが、
年齢を感じさせない美しさだった。


「あら、こんにちわ。学園長。
あなた達…あ、魔法使いね?」

「「 はい。」」

緒方先生は、学園長と長い付き合いらしく、魔法使いの伝説についても知っているようだった。

「学園長、ここからは私が。」

「ありがとう。よろしくね。」

緒方先生は、学園長に礼をし、
学園長は保健室から出て行った。