翌日 放課後 魔法使いの部屋

「えー、魔女認定儀式を行います。」

遼君が魔法使いの制服を着て、
薄い本を広げ、私に向かってそれを読む。

「あ、私は、一代め魔女だから、
参加させてもらうわね?」

美奈子おばさんが言った。

「あ、そうなんですか〜。





はっ?
えっ?初耳、初耳ー!
知らなかったの、あたしだけ?」

遼君は知ってる顔をしている。
悔しい!

「はい。続けまーす。赤羽みなみを
魔女として認定しまーす。」

差し出されたのは、
この間みた木の棒だ。


「それ、受け継がれてきた
魔法の杖。
学園長も使ってたんだ。
大事にしろよ!」

「うんっ!大事に使うね。」

あたしは、この学園の歴史
に関われた事に、なんともいえない
喜びを感じた。

パチパチパチパチ


学園長と遼君の拍手で、
儀式は幕を閉じた。