それをきっかけに、みんなアニスに対してため口で話すようになった。


ー放課後ー

「なー。どこまで行くの?」

アニスは今、リヒトに引っ張られている状態。

仲間を紹介すると言われたので、放課後クラスで待ってると、急に引っ張って無言で歩いた。

アニスが何を聞いてもリヒトは無言。

「ねえ!」

「...」

「返事位してくれてもいいのに。。。」

もう7、8分経っただろうか。

アニスはこの短時間を永遠のように感じた。

ーいつまで歩くんだ。ー
 
リヒトも相変わらず無言。
 
ーせめてなんか喋れよ。ー

「リヒッ『着いた。。。』」

目の前には大きな扉。

大きいそんなものではない。

何て言うか、巨大。

アニスは驚いて口をふさいだ。

大きい扉に驚いたのではなく、どちらかと言うと、このでっかい扉が学校にあるという事に驚いたようだ。

「この部屋。。何。。?」

アニスは不思議そうに聞く。

「そうだな。。俺らの本拠地??かな。」

リヒトはちょっととぼけたように言う。

「さあ入ろう。」

リヒトは重い扉を開けて、中へ入った。

中も結構広く、まるで何処かの豪邸の一室のようだ。

「いいとこ。。」

アニスはにこっと微笑み回りを見渡した。

色とりどりの高級な家具。

奇麗に整えられた部屋。

そして高級品の数々。

アニスはついつい見入ってしまう。