ケータイ小説 野いちご

【完】ハムちゃんが恋したキケンなヤンキー君。

あいつのとこに行くなよ




【緒方陸 side】



「いいの?陸」



「なにが」



「今日も来てるよ。翼」



放課後の屋上。


フェンス越しに、学校の校門を見ている吉田がそんなことを言う。



最近、毎日同じことを言われてる気がする。



席替えがあった日から、翼は毎日ハム子に会いに来てるらしい。




席替えで、俺とハム子は席が離れた。


別れて気まずかったらから、ちょうど良かったのかもしれない。




「あーあ、なんでこうなっちゃったのかね〜」



意味ありげにそんなことを言う吉田に、眉がピクッと動いてしまった。



「……俺だって、知らねーよ」



できることなら、そばにいたかった。


俺が守ってやりたかった。



でもいつの間にか逆になってて、ハム子の強さに甘えてる自分がいるんだ。




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