翌日。
「おい。ハム子」
私は席について、うつむいていた。
冷や汗たらたら状態です。
「てめぇ。昨日はよくも先に帰ってくれたな。
あぁ?」
「ごめんなさいっ…!
び…び…びっくりして…!!」
だって、あのまま…
キスされるとこだったし!!
「いいけどよ。せっかく一緒に帰ろうと思ったのに」
そんな言葉に、思わず顔をあげる。
少し拗ねた口調の緒方くんにびっくりした。
「今日は暇か?」
「あっ…えっと。
今日は、飼ってるハムスターのエサを買いに行かないといけなくて…」
昨日は緒方くんから逃げることに必死で買い忘れちゃったから…。
ハムスケには、名前に似合うくらい、たくましい男の子に成長してもらわないとだから、
いーっぱい食べてもらわなきゃ!