しばらくしてから、周りのみんなが動き出す。
私だけが、ずっとその場で時が止まってるみたいだった。
すると…
「キミ子ちゃん、なにがあったの!?」
この騒ぎに駆けつけた吉田くんたちが、やって来た。
「……あ…」
「キミ子!!」
環ちゃんと、皐月ちゃんも…。
みんなの顔を見ると、なぜかまた涙が溢れ出した。
「……うぅ。…どうしよう。
私のせいで、緒方くんがっ…!!」
「落ち着いて、キミ子ちゃん!
なにがあったのか、教えてくれる?」
震える私の肩に、そっと手を置いた吉田くん。
今朝、あんなヒドいことした私をせめることなく、吉田くんは優しい目で見つめてくれた。
そんな吉田くんたちに、私は深呼吸して落ち着いてから、全てを話し始めた。