《遅れる!ごめんっ》
約束の時間ギリギリに自宅からメールを打つワタシ。

《はいはい、じゃ〜ゲーセンで待ってる》

賢一ことケンチからのメールをチェックしてワタシは慌てて玄関を出た。

「こりゃまた30分はマジ確実遅刻だな」

半分開き直ってニヤリ・・・


優(ユウ)にとっては当たり前になってしまった<30分遅刻ルール(?)>・・・今日もお決まりのパターンでの外出。



今日も眩しく輝く晴天だ。

「よっしゃぁ〜〜!」
猛ダッシュでユウは走る!・・・・・・・・・・・・・・・わけでもなく、そこそこは急いで向かう。








「さぁて、お姫様が到着するまで・・・どうするかな」

優しい溜め息をつくとケンチは空を見上げた。