―――…。 ピピーッ! 桜の木の下でホイッスルの音が響く。 「そこ!ネクタイが緩い!あと腰パンするな!みっともないだろ!」 「げっ、生徒会長様かよ…」 「ほら、直す!」 「へーい…」 門の前で私たち生徒会は、挨拶も兼ねて服装のチェックもする。 私立時ノ守(トキノモリ)高校。 そこはちまたでも有名な進学校だ。 そんな時ノ守の生徒会の『長』が、 この私、 浜島 瀬恋だ。